弁護士特約はいらないと思っていた。タクシー事故で考え直した話

「お代はいいので、もう降りてもらって大丈夫です」

仕事帰りに乗ったタクシーが事故に遭い、運転手からそう言われました。いや、料金の話ではない。降りた後に体に何かあったらどうするんだろう。私は「ちゃんと警察が来るまで待ちます」と伝えました。

弁護士費用特約なんて、使う機会はないのかなと思っていました。これまで使うようなこともなかった。ただ、いざこういう場面に来ると、「付けておいた方がよかったのかな」と考えます。

今の私が勧めたいのは、使ったことがないという理由だけで特約を外さず、まず自分の保険に何が付いているか確認することです。私自身、特約を付けた記憶がなく、契約内容を確かめるところからです。

自分が運転していないタクシーで事故に遭った

乗っていたのは、普段のハリアーではなくタクシーでした。後部座席に座っていたときのことです。

私の記憶では、タクシーは右に曲がろうとしていました。ところが、止まっている状態から急に左へハンドルを切り、発進しようとして、後ろから来た車にぶつかりました。スピードは、それほど出ていなかったと思います。

相手の運転手も怒っていて、落ち着いて話せるような空気ではありませんでした。その後、タクシーの運転手から言われたのが、冒頭の「お代はいいので」という言葉です。

正直、失礼だなと思いました。客を乗せて事故に遭っているのに、お金はいいから降りて大丈夫と言われても、こちらはその後が気になります。だから警察が来るまで待ち、乗客として自分の連絡先を伝えました。

どちらの車にどれだけ責任があるかとは別に、私は乗っていた側として、自分の体のことと、その後の連絡先を確認したかったんです。

違和感はあった。でも、その場では言い出しにくかった

警察の方から体は大丈夫か聞かれたとき、正直、少し違和感はありました。ただ、それを言い出しにくかった。

運転手二人は人身事故にはしたくないだろうな、警察の方もちょっと面倒そうだな、と私は感じていました。相手が実際にどう思っていたかは分かりません。でも、こちらが「ちょっと痛い」と言えば話が大きくなるような空気を、自分では感じてしまったんです。

その後、交番で事故の受付番号のようなものをもらえないか聞きました。後で病院へ行くことになったとき、話がスムーズになると思ったからです。その場ではすぐに渡せないと言われ、人身事故として扱うなら、改めて現場の確認などが必要という説明を受けました。

私も急いでいましたし、その時点では、すぐ病院へ行かなければいけない状態だとは自分では思っていませんでした。ただ、帰宅してからも体のことが残りました。

肩から腕、腰、足に若干の違和感があり、腕や足が少し震えるような感じがありました。「力が入らない」ということではありません。ぶつかった瞬間に踏ん張ったのかな、とは思いましたが、原因は自分では分かりません。

事故の翌日も、若干の違和感が残っています。この記録の時点ではまだ受診前で、病院で診てもらい、診断書についても相談する予定です。その後、担当の警察署へ相談しようと考えています。

「弁護士を使うことはない」と思っていたけれど

これまで弁護士に頼むような機会はありませんでした。自動車保険は入っていますが、弁護士費用特約まで意識していたかといえば、正直、そこまでではなかったです。

でも、今回のようなことが起きると、自分で分からないことが急に増えます。病院に行くならどう伝えるのか。警察への確認はどうするのか。こういうときに、誰に何を聞けばいいんだろう、と。

ここで初めて、弁護士費用特約を付けておいた方がよかったのかなと思いました。使う機会がなかったことと、これからも必要ないことは、同じではなかったんですよね。

ただ、私の契約に特約が本当に付いていないかは、まだ確認できていません。今は「付けずに失敗した」と結論を出す段階ではなく、まず契約を確認する段階です。

タクシー乗車中でも、自分の自動車保険が関係することがある

調べて確認したかったのは、自分の車を運転していない事故でも、弁護士費用特約の対象になるのかという点でした。

例えば「おとなの自動車保険」の公式案内には、対象となる本人や家族が、タクシーやバスに乗っているときの自動車事故も補償対象になると説明されています。自分の車に乗っているときだけ、と決めつける必要はありません。

ただし、誰が対象か、どの事故が対象かは契約によります。今回の事故で使えるかは、自分や対象となる家族の契約を保険会社に確認する必要があります。

SOMPOダイレクト公式:弁護士費用特約の対象範囲

この特約は、対象となる弁護士への相談や依頼の費用を補うものです。特約があるだけで慰謝料が増えるわけでも、すべての手続きが自動で終わるわけでもありません。依頼する前に、使える範囲と保険会社の承認が必要かを確認しておくことが大切です。

日本損害保険協会:弁護士費用等を補償する特約の説明

保険を比較する前に、今の契約で確認すること

私が確認するのも、まず普段乗っているハリアーの自動車保険です。新しい保険を探す前に、今の契約で使えるものがあるかを確かめたいと思います。

私が約5年所有する2021年式初期型80系ハリアーの前方外観
普段乗っている私のハリアー。今回の事故は、この車ではなくタクシー乗車中に起きました。
  • 弁護士費用特約が付いているか。名称だけでなく補償内容まで見る。
  • 自分が対象者に含まれ、タクシーなど他人の車に乗っていた今回の事故が対象になるか。
  • 家族の別契約で自分も補償されていないか。重複して付ける必要がないか。
  • 相談・依頼の前に保険会社の承認が必要か。限度額と自己負担の条件はどうか。

同商品の例では、弁護士費用は一事故・一人あたり300万円、法律相談などは10万円が限度です。ただし費用の項目ごとにも上限があり、総額が300万円以内なら何でも全額出る、という意味ではありません。

また、この商品では特約だけの利用で等級は下がらないとされています。自分の契約ではどうなるかも、利用をためらう前に確認したいところです。

事故後に新しく特約を付ければ、今回の事故にも使えるということではありません。途中で追加できる商品でも、補償の開始時点があります。今回使える契約の確認と、今後に向けた見直しは分けて考えます。

ソニー損保公式:特約を途中で追加する場合の案内

見直すなら、特約を入れた条件で保険料を比べる

もし今の契約や家族の契約で必要な補償がないなら、次は弁護士費用特約を含めた条件で、保険料を比較するのがいいと思います。安くなったように見えて、確認したかった特約が入っていないのでは、また同じところに戻ってしまいます。

比べるときは、特約の有無に加え、車両保険、人身傷害、免責金額、運転する人の範囲などもそろえる。今の契約に特約を追加する見積もりと、同じ補償条件の他社の見積もりを並べれば、単に年額が安いだけなのか、必要な補償も残っているのかを見やすくできます。

ハリアーの出費は保険だけではありません。年間の予算全体から見直したい方には、実際の維持費も別の記事にまとめています。

ハリアー80系の維持費|所有して分かった年間費用の目安

今回のことがなければ、私はまだ「弁護士特約を使うことなんてないだろう」と思っていたかもしれません。乗っていたのは自分のハリアーではなく、仕事帰りのタクシー。それでも、自分の保険を確かめるきっかけになりました。

いきなり保険を乗り換えるより、まずは今の契約の「弁護士費用特約」の欄を見る。使ったことがないからいらない、と判断するのは、その内容を確認してからでも遅くないと思います。

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